ちくわの美味しい食べ方

ちくわを定番の食べ方で

ちくわは製造段階でしっかり加熱されているので、もちろん生で美味しく食べることができます。
わさび醤油やしょうが醤油、わさび漬けとの相性も良く、ちくわにこれらを少し添えることで、ちょっと違った美味しさを楽しめます。
意外なところでいくと、マヨネーズをつけて食べても美味しいですよ。
生で食べることができるので、小腹が空いた時にちょっとしたおやつとして食べても良いでしょう。

ちくわの穴に詰めて食べると美味しいもの

色々な料理に使うのも美味しいですが、ここではあえて少し違う食べ方をご提案したいと思います。
ちくわには穴が空いていますが、ここに何かを詰めて美味しく食べることができれば、手軽で良いと思いませんか?
そんなお手軽で美味しい食べ方のご提案、というわけです。
チーズやきゅうり、明太マヨネーズといった定番と言えそうなもの以外に、ちくわに詰めると美味しいものを見ていきましょう。

絶妙な食感が楽しいのが、ちくわの穴にお餅を詰めて食べる、というものです。
お餅はちくわの穴に入るくらいの細さに切り、ちくわに詰めたらラップをして電子レンジで1分程度加熱します。
これだけで美味しく一品できてしまいます。
好みでだし醤油などをかけて食べましょう。

もっと簡単に一品作りたい、という人にはかいわれをオススメします。
ちくわの穴にかいわれを好きなだけ詰めれば完成です。
忙しい朝でも簡単に作れますし、お弁当にも入れられて大助かりですよ。
この他、すりおろししょうが、岩下の新しょうがを細く切ったものを詰めても美味しいです。
この場合、ただしょうがを詰めるだけでなく、ちくわを大葉で巻いてみたり、チーズやきゅうりを入れてみたりしてもおいしくなります。

ちょっと変わったところでは、ちくわの穴にしゅうまいを詰める、というのもあります。
どうやってしゅうまいを詰めれば良いのかというと、冷凍食品のしゅうまいを使います。
これを潰してギュッと詰めれば完成です。
お弁当やちょっと一品足したい、という時にもぴったりです。

さらに意外なところではたくあんを詰める、というのもあります。
ちくわの穴にたくあんを詰めるという発想自体、自分にはなかったのですが知人から教わって試してみたらかなり美味しかったんです。
さらにチーズを入れてみたり、マヨネーズをかけたりしても美味しいので是非試してみてください。
他にも、色々な漬物を詰めて試すのも良いかもしれません。

この他、野菜を詰めるのももちろん美味しいです。
きゅうりが定番ですが、オクラやアボカド、ゴーヤを入れると何だかちくわがとてもオシャレに見えますよ。
ただ野菜を詰めて食べるだけでなく、ちょっと何かをプラスするとワンランク上の一品になるのではないでしょうか。

ちくわの歴史

ちくわの起源について

ちくわがいつからあるのか、ということについてはあまりはっきりしていませんが、古墳時代にはもうあったのではないか、と言われています。
元々は「竹輪かまぼこ」と呼ばれており、かまぼこと同じものでした。

これがやがて、板に乗せて作られる「板かまぼこ」が登場したことから段々と「ちくわ」と「かまぼこ」にはっきり分かれていった、とされています。
これにはもちろん、諸説あります。
室町時代より後の書物の中に、「かまぼこ」としての記載が見られます。

江戸時代までは、かまぼこと並んで高級品として知られていました。
この当時は、お殿様や武士がめでたい時に食べることが多く、とてもぜいたくな品とされており、庶民は食べることができなかったということです。
現在では手頃な食材の1つとなっているため、少し意外な感じがするかもしれませんね。
江戸時代の中頃、18世紀になると武士だけでなく商人や町人にも段々と広まりました。
幕末の頃には、貧しくなっていった下級武士にとっては、なかなか口にできないぜいたくな食べ物となっていたそうです。

ちくわのあれこれ

ちくわは「竹輪」以外にも「知久和」とも書き、「和を永久に知る」に繋がるということから、おめでたい食べ物とされていました。

また、ちくわやかまぼこといった練り製品は、それぞれの土地で穫れる魚を原料として、それぞれの風土に合わせて各地ごとに色々なものが登場しました。
動物性たんぱく質は肉よりも魚介類で摂ることが多かった時代なので、保存が難しかった生の魚の代わりにちくわとして加工し、重宝されていたと言います。
特に魚が不足しがちであった信州、今の長野県では1日でも長く持たせるためにちくわに塩を使い「塩漬けちくわ」を誕生させています。

最近では、技術が進歩したり機械化が進んだりしたために大量生産できるようになり、手軽にちくわを食べることができるようになっています。
そういった状況の中でも、伝統の製法にこだわって機械を使わず、石臼ですり身を作って毎日違う気候条件に合わせた練り具合や塩加減などにし、最高の1本になるように心を込めて作っているところも残っています。

なお、現在では形の違いだけでなく、かまぼこは蒸して作っていますがちくわは焼いて作る、という違いもあります。
だから、ちくわの表面はきつね色になっているんですね。

元々は同じかまぼこでしたから、かまぼことちくわの材料は同じものです。
ただ、仕上げの段階で板に乗せて蒸せばかまぼこ、棒に巻きつけて焼けばちくわになる、というわけです。
ちくわの原料は白身魚が主なので、高たんぱくで低脂肪な健康的な食品であるとして、最近では海外での人気も高まりつつあります。

かまぼこQ&A

かまぼこの基本的な豆知識

質問1.どうしてかまぼこはプリプリした弾力があるのか?
かまぼこには独特の弾力がありますが、これはたんぱく質の繊維が絡み合ってできています。
良い弾力を出すには、新鮮な魚を使って水に晒したり練ったり、加熱したりという工程での技術が大切です。
魚の身が持っている力を最大限まで引き出しています。
もちろん、弾力を増すために添加物を使うことはしていません。

質問2.どうしてかまぼこの色は白いのか?
かまぼこに使われている魚の身が白いからです。
かまぼこを作る時には水さらしという工程があり、ここで魚の身から脂肪や血を取り除いています。
これによって、さらにきれいな白になります。
かまぼこの白さは、昔から添加物を使わない自然の白である、と言えます。

質問3.かまぼこの板は何のためにあるのか?
かまぼこに板がつくようになったのは、作る時に形を整えるのに便利、持ち運ぶ時に便利、といった理由があります。
この他、蒸す時や蒸した後に冷やす時、余分な水分を吸い取ってくれるため腐りにくくなる、という効果もあります。

質問4.かまぼこはどのような魚からできているのか?
かまぼこは、鮮度が良い魚であればほとんどの魚で作れます。
ただ、魚の種類が違うと味や食感にそれぞれの特徴が出てきます。
明治時代や大正時代くらいまでは、産地の近くの海で獲ることができる魚で作ることが多かったのですが、最近では遠洋漁業が発達したこと、消費者の好みが多様化したこともあり、国内だけでなく国外の魚も含めた100種類以上の魚で作られるようになっています。

かまぼこの食べ方についての豆知識

質問5.かまぼこは生で食べても大丈夫か?
かまぼこは作る時に十分な時間蒸して加熱していますから、安心してそのまま食べることができます。
おでん種に使われるようなかまぼこ製品の場合は、煮込むと美味しくなるような調整が行われているので、食べる前に確認した方が良いかもしれません。

質問6.白身と赤みでは、どちらが美味しいかまぼこになるのか?
白身でかまぼこに使われる代表的な魚には、ヒラメ、タイ、スケトウダラなどがあり、その味は淡白で弾力があるのが特徴です。
一方、赤身でかまぼこに使われる魚で代表的なのはイワシ、サバ、アジなどで、味は濃厚かつ強い旨みがありますが、白身より柔らかい食感になっています。
最終的には好みとなりますが、赤身魚には白身魚よりもカルシウム、EPAやDHAが多く含まれています。

質問7.どれぐらい日持ちするのか?
これは原料や種類などで違ってくるため、一概には言えません。
製品に表示されている保存方法と賞味期限を守るようにしてください。
なお、温度変化で早く劣化するようになるため、できるだけ安定した10度以下の冷蔵庫で保存し、包丁で切る前に包丁に熱湯を軽くかけてから使うと雑菌がつきにくくなります。

かまぼこの美味しい食べ方

かまぼこの食べ方と言えば?

かまぼこを食べる時、どのようにして食べているでしょうか。
たとえば板わさという定番の食べ方がありますが、これはかまぼこを1cm程度の厚さに切り、醤油とおろしわさびを添えて食べるもので、シンプルながらかなり美味しい食べ方として知られています。
特に、上等なかまぼこはこの食べ方がオススメです。
この他、かき揚げにしてみたり、煮付けや汁の実にしてみたり、炙っておろし醤油と食べたりしても、美味しくいただくことができます。

こうして見てみると、かまぼこというのは和風なイメージが強いのではないでしょうか。
でも和食だけでなく、色々な料理に合うので是非チャレンジして欲しいところです。
ちょっともう少し何かを足したいというような場合、かまぼこを加えてみると魚の凝縮された旨みが料理をより味わい深くしてくれます。

ちなみに、かまぼこの保存方法は1度から10度での保存をし、賞味期間が10日程度となっています。
開封した後は乾燥を防ぐためにラップなどを使ってしっかり密閉した上で、できるだけ早く完食するようにしてください。
なお、冷凍するのは絶対に避けてください。
何故なら、冷凍してしまうとスポンジ状になるため、食感が全然違うものになってしまうからです。

かまぼこの美味しい食べ方の例

定番の板わさもそうですがそのまま刺身で食べるのも、もちろん美味しいです。
ちょっと厚めに切り、かまぼこならではのぷりぷりとした食感と魚の旨みを楽しんでください。
醤油をつけなくても美味しく食べられるものもあります。
日本酒などのおつまみとしてもぴったりですし、おもてなしの一品としても適しています。

うどんやおそば、茶碗蒸しにもかまぼこは定番ですね。
当たり前すぎて、かまぼこが入っていることさえ意識になかった、という人もいるかもしれません。
茶碗蒸しの彩りとしても大切ですが、味も大事なアクセントになっています。
うどんやおそばはもちろん、にゅうめんに入れても美味しいですし、細く切ると和風ラーメンや冷やし中華の具としてもぴったりですよ。

地域によっては、お雑煮にかまぼこを入れるところもあります。
この場合はすまし仕立てが多く、もちろんお吸い物でもよく使われていますね。
質の良いかまぼこを入れることで、味わいと彩りがプラスされます。
お祝いごとの際には、飾り切りを施したかまぼこを入れるだけでも、華やかさや喜びが表現できます。

細かく刻めばちらし寿司にぴったりですし、細く縦長に切ると巻き寿司の具としても使えます。
京風の丼ものとして細切りにしたかまぼこをだしで軽く煮て、卵でとじて三つ葉を散らせば木の葉丼です。
この他、サラダに入れても美味しいですし、和え物にもぴったりです。
細かく刻んで揚げるとかまぼこチップができますので、これをサラダにちらすと新しい味わいを楽しめます。

かまぼこの歴史

かまぼこのはじまり

いつ頃からあるのか、ということについてははっきり分かっておらず、日本人が大昔から行っていた魚の料理方法ではないかと言われています。
かまぼこは、昔は竹の棒に材料を筒状に巻いて作っていました。
その形が蒲の穂のようであったことから、蒲鉾と呼ばれるようになったのが由来だとされています。
この頃のかまぼこは、今のように海の魚を使ってではなく、淡水魚であるナマズが原料とされていました。

竹を抜き取ると今のちくわのような形になります。
この後、板の上に形を整えて作る今でもおなじみの板かまぼこが登場したため、区別するために元々の竹の棒に巻きつけていたものを竹輪かまぼこと呼んで分類していました。
これがやがて「かまぼこ」がなくなって今のちくわとなり、板かまぼこは「板」がなくなってかまぼことなりました。

言い伝えでは、神功皇后という人が神戸にある生田神社で魚のすり身を鉾先に塗りつけた後、焼いて食べたのがはじまりだという話も伝えられてはいます。
しかし、初めてかまぼこが文献に登場するのは、平安時代に書かれたとされている「類聚雑要抄」です。
この中で、藤原忠実という人が永久3年に転居を祝う宴会を開き、この時に串に刺されたかまぼこが載っています。
永久3年は1115年なので、業界ではこの数字を取って11月の15日をかまぼこの日と定めています。

かつてのかまぼこ

昔は白身魚というのは高価なものでした。
そのため、かまぼこも高級な料理とされており、おせち料理や贈答品としても使われていました。
豊臣秀頼がかまぼこを大好物としていたと言われていますし、本能寺の変の直前、織田信長が最後に食べた食事にも出されました。
長い歴史を持つかまぼこですが、商品としての販売は意外と遅く、江戸時代以降だと言われています。

その昔、武家が結婚式をする際は縁起物として鯛が欠かせないものでしたが、経済的に鯛の用意が難しい場合などは、絵に描いたものや模造品で代わりにしていました。
この模造品の1つが飾りかまぼこで、段々と庶民が結婚式で縁起物を出す時に使われるようになっていったのです。
揚げかまぼこはもっと歴史が新しく、薩摩藩が今の沖縄である琉球を支配し始めた17世紀以降になってから、沖縄で食べられていた「チキアギ」というものが伝わり「さつま揚げ」または「天ぷら」として全国的に広まったのではないかと言われています。

板かまぼこも昔は焼いていて、今のように蒸したかまぼこが登場するのは、江戸時代の終わり頃、つまり幕末でした。
江戸では段々焼いたかまぼこが廃れていって蒸したかまぼこになり、小田原で食べられていた白いかまぼこが江戸好みの代表例となり、広まっていきます。
二宮尊徳の生まれが小田原だったこともあり、江戸時代末期の日記に手土産として使ったということが書かれています。