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フローリングと掃除機

工場としてできること

私たちは基本的に、工場の中で働いております。
工場はとても広く、三交代制となっており、長時間密室にいるという事ではありませんから、それまで密閉感はありません。
お昼の休憩時には、工場裏などの空きスペースでキャッチボールをしたり、外に買い出しに出かけるスタッフも多くいます。
しかし、職業上、どうしても工場近くの住民の方々と触れ合う機会が少なくなってしまいます。

工場近くにお住まいの方や、工場近くで働かれている方にとって、工場で働いている私たちはどのように映るのか。
もしかしたら、不安に思われていないだろうかなど、心配する事は多々あります。
5年程前ですが、今は課長になっているある男性スタッフが、駅前から工場に来るまでに、歩きタバコをしているからやめてほしいと、匿名で工場に電話がありました。

工場で働くという事は、近隣住人の方々との関係はしっかりしなければいけません。
そのため、工場では、毎朝、工場の周りを掃除させて頂いています。

掃除を初めて良かった事

工場に勤務しているスタッフは、はじめは嫌々やらされている部分があったと思っています。
当たり前ですが、掃除は工場勤務時間に行う必要がありますので、工場にとっても、毎朝一時間、掃除にとられるのは、大きな出費になっていました。

掃除を初めて一か月目あたりで、徐々に不満の声が無くなって行きました。
掃除を始める前の工場の周りは、とてもゴミが多く、空き缶などが散乱している状態でした。
徐々にキレイにしていくと、ゴミの数が見る見る減っていきました。

人間の習性で、ゴミのある所は、ゴミが溜まりやすく、ゴミが無い、キレイな所にはゴミが捨てられにくいという事があります。
毎朝、ゴミ掃除を行った事で、ゴミの数が少なくなっていったのだと思います。
また、工場の中には自動販売機があったのですが、工場の外には、すこし離れた所でないとありません。
その為、工場の周りに2ヶ所、自動販売機を設置しました。

自動販売機を設置する時には、ゴミ箱も一緒に設置します。
今まで、ゴミ箱が無く、その辺に捨てられていたゴミが、ゴミ箱に集まるようになりました。

毎朝、ゴミ拾いを行っているので、近隣の方と顔見知りになる事もあります。
お弁当屋さんで働いているNさんなどは、毎朝挨拶をしてくれるので、こちらも励みになります。
別の機会で、近隣の方が集まる会合に出席する機会があったのですが、その時に、「町がキレイになってうれしい!」というお声を頂きました。

商店街で一番人の集まるスーパーでは、これまで他のメーカーのかまぼこを置いていたのですが、毎朝の掃除で印象を良くしてくださったのか、今では、弊社のかまぼこをメインで取り扱ってくれています。

月に一度ある、商店街の掃除にも積極的に参加させて頂いています。
もちろん、自主的に参加者を募ってですが、朝の仕事よりは時間もかかります。
その為、仕事は午前中は商店街の掃除、午後は会社で作業のようになりますが、会社としては、同じ地域で働いている方とのつながりの方が、午前中の作業で出る損失よりもメリットが多いと考えております。

最近では、参加者が増えてきてしまっているので、各グループから、順番に一人ずつ参加して頂いて、会社の業務との両立を図っています。
掃除をする事で、同じ地域で働いている方との距離が、より身近に感じる事ができるようになりました。
近隣の方の顔を知っている事、自分がキレイにしている場所に、ゴミを捨てる人はいません。
一件の電話のおかげで、工場自体に活気がでて、とても良い結果につなげる事ができました。

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