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はんぺんの歴史

おでんの具の中でははんぺんが一番好き、という人も多いのではないでしょうか。
あのふわふわとした食感は一度食べるとヤミツキになり、何度でも食べたくなってしまうおいしさです。

はんぺんが作られるようになったのは数百年前のことで、その名前の由来についてはさまざまな説があります。
平安時代の平家追討をしていた頃に源氏方の武士に「半兵衛」という人がいたのが由来だという人もいれば、源氏方でありながら平氏に味方をしたので半平という名前が付いたという説もあります。

1746年に出された料理本「黒白精味集」や1782年の「豆腐百珍」にはんぺんのレシピが載っていますから、その時代には既にはんぺんがかなりポピュラーな食材だったことがわかります。

はんぺんの作り方

はんぺんの大きな特徴はふわふわでしかも白いということです。
はんぺんのふわふわは卵白や山芋などの材料に負うところが大きいのですが、撹拌する際に空気をよく混ぜ込むこともふわふわを作る上では大事な作業です。

白はんぺんは真っ白な色が特徴的ですが、これは特に着色料などを使用しているわけではありません。
材料が白身の魚で、しかもこれを水にさらして血合いや脂肪分を洗い流すことによって真っ白なはんぺんが生まれるのです。
はんぺんは消化のいい食品なので、小さなお子さんや高齢者のいる家庭にもぴったりです。

自分で自家製はんぺんを作る場合には冷凍タラを活用するのがおすすめです。
はんぺんにはむしろ歯ごたえがないほうがいいので、生のタラである必要はありません。
タラの他に卵白、山芋、白砂糖、みりん、塩が必要な素材です。
材料はすべてすり鉢でするか、フードプロセッサーにかけます。
フードプロセッサーにかけた場合もさらにすり鉢でするときめ細やかになり、粘り気が出ます。

出来上がったら形をつけて、10分間茹でるだけです。
自家製はんぺんだと塩の量を調節できますから、高血圧が気になる人にもおすすめです。

いろいろなはんぺん

はんぺんというと真四角で真っ白いものというのが通常のイメージですが、この丸いタイプのはんぺんは「浮きはんぺん」といって関東を中心に作られています。
実は、作られる地域によってはんぺんにはかなりのバリエーションがあります。
例えば長崎で作られる「長崎はんぺん」は赤・白・緑色などカラフルで、食感もどちらかというとかまぼこに近い感じです。

卵白だけではなく卵黄も入れた玉子焼きタイプのはんぺんも食べやすく、人気があります。
ふわふわというよりはしっかりとした食感になるので、鹿児島などでは「焼きはんぺん」と呼ばれることもあります。
また神奈川名産である「梅花はんぺん」も食感が柔らかでおすすめです。

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