梅焼きとは
かまぼこやちくわの中でも形がかわいらしくて人気があるのが「梅焼き」です。
一見するとふわふわしていておいしそうな焼き色が付いているのでお菓子のように見えるのですが、梅焼きは立派な練り物のひとつです。
梅焼きには梅の形をした型があり、これに魚のすり身とタマゴ、砂糖を混ぜ合わせたものを流し入れて焼きます。
関東ではほとんど見られない梅焼きですが、関西ではポピュラーな食べ物のひとつです。
魚のすり身が原材料ですが、魚臭さがないので魚嫌いの子どもに食べさせるのにも適しています。
梅焼きは鮮度が大切で日持ちはあまりしませんので、関西まで出向いて購入するという場合は注意が必要です。
梅焼きのおいしい食べ方
梅焼きはそのまま食べることもできますが、関東煮(かんとだき)に入れて食べることが多いようです。
関東煮というのはおでんとほとんど同じですが、関西ではおでんとは言わずに関東煮と呼ばれています。
薄口の醤油を使っていておだしが利いているのが関東煮の特徴です。
具材も関東のおでんとは違っていて、牛スジ肉やクジラが使われています。
ですから魚の練り物などから出るだしのみでできている関東のおでんとは趣きがかなり違います。
そんな関東煮に入れて煮込んだ梅焼きは、だしをたっぷりと吸ってなんとも言えないおいしさ。
ふわふわの食感なので、お年寄りにも喜ばれます。
梅焼きは煮浸しにしてもおいしいので、一度作ってみるのもおすすめです。
鍋に麺つゆと水を入れて煮立て、そこに梅焼きと小松菜を加えて煮込むだけですから忙しい時でも簡単に作ることができます。
この方法で調理すると梅焼きと同時に小松菜をたくさん食べられるので、外食が多くて最近食生活が乱れがちな人にもおすすめです。
夜にちょっと気の利いたものを食べたいという場合には、梅焼きのチーズトーストもおすすめです。
梅焼きをスライスして上にスライスチーズを乗せ、青のりを振りかけてトースターに入れます。
磯の香りがほんのりとして、しかもお腹にももたれにくいので夜食にはぴったりのレシピです。
梅焼きは基本的にかまぼこですから、薄切りにしてうどんの上に乗せてもおいしくいただけます。
細く切ってちらし寿司の上に乗せても風味がありますので、おすすめの食べ方です。
形は違いますが、味覚的には伊達巻に近いものがありますので、和菓子がないときのお茶受けとしてもおすすめです。
おやつに緑茶と梅焼きを食べるようにすると、ヘルシーなおやつ生活を送れるかもしれません。
一時期と比べると、魚の消費量が減りお肉を食べる人が圧倒的に増えてきましたが、身体にいい成分がいろいろ含まれている魚をもっと頻繁に食べるようにしたいですね。