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冷凍機械責任者ってどんな仕事?資格の概要

冷凍機械責任者とは、冷凍設備の管理・保安業務を担当する職業、そしてそのための知識・スキルを証明するための資格です。
製造業の工場や大規模なビルでは規模の大きな冷凍設備が設置されており、それらを安全に機能させるための管理やメンテナンスなどを担当しています。

かなり特殊な機械ですから、それを扱うためには専門的な知識や技能が必要になります。
その知識・技能を証明するために用意されているのが、冷凍機械責任者の資格です。
これは国家資格で、レベルに合わせて3段階が用意されています。

まず第三種ですが、これは1日の冷凍能力が100t未満の製造施設において設備の保安を担当できる資格で、もっとも初歩的な資格の位置付けです。
第二種になると、1日の冷凍能力が300t未満の設備の保安を担当できるようになります。
最後が第一種で、この段階に達すると第三種・第二種の制限が撤廃され、すべての設備における保安を担当することができるようになります。

こうしてみても、冷凍機械責任者を目指す人は最終的に第一種の取得を目指すことになります。
第一種を取得することで活躍の場が一気に広がるので、転職やキャリア形成がぐっと有利になるでしょう。

資格取得には試験に合格することが求められますが、難易度・合格率に関しては「全科目(法令、不安管理技術、学識)を受験するか」と「法令のみを受験するか」で大きく異なります。
前者の場合、第三種が18%、第二種が26%、第一種が20%程度の合格率となっているのに対して後者はいずれも80~85%程度と高い水準となっているのです。
法令のみの受験は、「高圧ガス製造保安責任者講習(冷凍)」を講習を受講・修了することで可能になります。
これも同資格を取得する上での一つのポイントとなるでしょう。

冷凍機械責任者の工場での活かし方

まず、工場の規模に合わせて適切な資格を保有している冷凍機械責任者を配置する必要があります。
小規模の工場な第三種でも大丈夫ですが、ある程度の規模の冷凍・製造設備を設置している工場なら第二種・第一種の資格が求められます。

冷凍機械責任者にどんな業務をメインに担当してもらうかによっても、活かし方は変わってきます。
もっとも一般的なのは機械の保守・管理ですが、ほかにも機械・設備の点検を行う際の立会や資格を持っていない人が機械・設備を扱うときの監督なども冷凍機械責任者の業務内容に含まれます。
とくに最後の無資格者の監督は、工場での作業の効率化や従業員の安全性を確保の観点から見て、重要なポイントとなってきます。
冷凍機械・設備の利用環境に応じて従業員の教育などを担当してもらうのもこの資格の活かし方の選択肢となるでしょう。
その他、メインの業務の妨げにならない範囲内で空調設備や給排水設備などの管理・メンテナンスなども担当してもらう選択肢もあります。

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