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新人研修で大切にしていること

研修風景
研修風景

かまぼこ工場って、どんな新人研修をしてると思いますか?
「衛生管理が厳しそう」とか、「機械操作が難しそう」とか、そんなイメージを持たれることが多いんですが、実はうちの新人研修で本当に大切にしているのは、ちょっと違うところだったりします。

もちろん、作業のルールや手順、安全面の知識は基本中の基本です。
でも、それと同じくらい、人としてのスタートラインに立つための土台づくりを重視しているんです。

たとえば、「仕事の覚えが早いかどうか」よりも、「聞く姿勢があるか」「まわりを見られるか」といった部分。
そういう「人との関わり方」に関する姿勢を、私は大事にしています。

「人を育てる」には、環境づくりから

新人さんは、右も左もわからない状態から始まります。
それなのに、いきなり「これはダメ」「あれもダメ」って注意され続けたら、やる気どころか不安だけが積もってしまいます。

そこで、うちでは最初の1〜2週間、「とにかくたくさん話しかける」ことを意識しています。
こっちが当たり前だと思っていることも、向こうにとっては初耳だったりするので、どんな小さなことでも言葉にして伝えるようにしています。

たとえば

「手袋をつけるタイミングって迷うよね。慣れるまで声かけてね」
「今日のこの作業、ちょっとややこしいから一緒にやろうか」

こんなふうに、ちょっとした声かけの積み重ねが、「聞いていいんだ」「ここにいていいんだ」って安心感につながっていくと思うのです。

もちろん、作業の正確さやスピードもいずれは求められますが、その前に「この職場でやっていけそう」と思えることのほうが、ずっと大事だと考えています。

「人を育てる」とは、教えることだけじゃなくて、その人が根を張れるような土の状態を整えることなんじゃないかな思っています。

メンタルケアも、立派な研修の一部です

これはあまり表に出していないんですが、新人さんのメンタル面もちゃんと見ています。

というのも、食品工場って思っているよりも孤独を感じやすい職場なんです。
基本は同じ作業の繰り返しだし、しゃべる時間も限られている。
周囲と少し距離があると、「自分だけうまくできてないかも」と不安になりやすいんですよね。

そのため、研修期間中は「できているところを見つけて声をかける」ことを意識しています。

「昨日より包丁の扱いが安定してる」
「報告のタイミング、ちゃんとできてるよ」

こんなふうに、「うまくいった部分」をちゃんと伝えるだけでも、その人の表情が変わる瞬間があります。

あと、月に1回は新人面談をやっていて「不安なことはないか」「無理していないか」みたいな話も気軽にできるようにしています。
仕事だけでなく、ちょっとした私生活の話が出てくることもあって、それもまた大切な信頼関係の一歩かなと感じています。

新人研修って、つい「マニュアル通りに教えること」が目的になりがちです。
でも、それだけじゃもったいない。

その人が長く気持ちよく働いてくれるようにするには、「この工場で働けてよかった」と思ってもらうことがスタートライン。
だからこそ、環境を整えること、人として丁寧に向き合うことを、うちではいちばん大切にしています。

新人の育成って、技術を教えるだけじゃなくて、「人としての関係を築くこと」でもあるんですよね。
それがうまくいけば、結果として現場全体が明るくなっていく。
だからこそ、これからも地道に、でもしっかり向き合っていきたいと思っています。

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