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ボイラー整備士の資格の概要

ボイラー整備士はその名前の通り、工場や規模の大きなビルなどに設置されているボイラーを扱うための資格とその資格保有者のことです。
そうなると、まず気になるのが「ボイラー技士」との違いでしょう。
似ているようでこの2つは異なる資格なのです。

ボイラー技士とはボイラーを管理・点検・修理を行うための資格で、その役割のなかにはボイラーの操作も含まれます。
一方ボイラー整備士はボイラーの点検・整備がおもな仕事であり、操作は行いません。
ただし、ボイラー整備士はボイラーの状態に応じて分解したり、内部を清掃するといった役割も担います。
ですから、ボイラーを扱う職業に就きたいと思った場合、まずボイラー技士・ボイラー整備士のどちらを選ぶのがよいかを選択する必要があります。
より幅広く活躍の場を得たいと思った場合には、両方の資格の取得も視野に入れていくことになるでしょう。

ボイラー技士の資格では、複数の級に分かれているほか受験資格をクリアする必要がありますが、ボイラー整備士の資格は受験資格もなく、級も分かれていません。
ですから、ボイラー整備士のほうが比較的取得しやすいと言えるでしょう。
まずこちらの資格を取得してボイラーを扱う仕事を目指すルートなら取りやすいとも言えます。

受験資格はなく、誰でも受験することができますが、条件をクリアすることで一部の科目の免除を受けることができます。
例えばボイラー技士(二級、一級、特級)の資格を保有している、短期課程の普通職業訓練でボイラー運転科を修了しているなどです。
受験する際には、自分に免除科目が発生するかどうかもチェックしておくことになります。

受験科目は「ボイラー及び第一圧力容器の整備の作業」に関する知識と、その作業に関わる機材や薬品などの知識、関係法令、ボイラーと第一圧力容器そのものに関する知識の4科目です。
試験の難易度はそれほど高くないと言われており、例年の合格率は60%ほどとなっています。
ただし、この合格者の中には科目の免除を受けられるボイラーの経験者も含まれていることになりますから、ボイラーの経験がほとんどない状況から取得するためはやはりある程度の準備や対策が必要になるでしょう。

ボイラー整備士の資格の工場での活かし方

ボイラー技士同様、ボイラーを設置している工場・施設では必須の存在ですから、ボイラーが正しく機能して業務が滞りなく進む環境づくりを維持するためにボイラー整備士の知識・スキルを活かしていくことになります。
長く使用されているボイラーの場合、経年劣化による問題が生じている可能性もあります。
そんな場合にはボイラー整備士が分解・点検・清掃を行ったり、必要に応じて部品交換などのメンテナンスを行うことになります。
定期的にボイラー整備士にこうしたメンテナンスの機会を設けるのはもちろんのこと、部品交換の必要性を指摘された場合には工場側が速やかに対応するなど、ボイラー整備士の意見に耳を傾ける姿勢も必要になってくるでしょう。

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