腰痛と運動不足
運動不足が原因で起こる体の不調には色々とありますが、腰痛もその1つです。
ですが、どうして運動しないと腰痛になるのか、はっきり知らないという人も多いのではないでしょうか。
まず、体の仕組みを考える必要があります。
腰というのは、実は体重のほとんどを支えているとても大事な部位なのです。
ところが、背骨だけで支えているせいで不安定であり、それを腰の周りの筋肉、椎間板、靭帯によって補われています。
運動不足になってしまうと、この背骨を支えるための腰周りの筋肉、中でも背筋と腹筋が衰えてしまって腰にかかる負荷が支えきれず、痛みが出てしまうというわけです。
運動することでこの筋肉を鍛え、背骨を支えるのを助けてあげるんですね。
さらに、運動することで筋肉以外の関節や骨、神経や靭帯などの体の色々な部分にも良い影響が出ます。
骨の主な成分であるカルシウムは特に、運動しないと定着しにくいため、運動不足になると骨粗しょう症が原因となる腰痛を招くとも言われています。
このような理由から、腰痛を起こさないためには適度に運動することが大切である、と言えるのです。
腰痛に効果的な運動とは
腰痛予防には運動が良い、というのはおわかりいただけたと思いますが、これまでほとんど運動をしていなかったのに筋トレをしようと思っても、なかなか難しい場合も多いでしょう。
そもそも、運動の習慣がないのにいきなりそんなことをしようと思っても、三日坊主で終わってしまう可能性が高い、という人も多いと思います。
腰痛を防ぐためなのですから、継続できなければ意味がありません。
そのような場合、オススメなのがちょっとした体操や水泳、ウォーキングなどの有酸素運動です。
スマホを持っている人であれば、ウォーキングにポケモンGoなどのアプリを活用してみる、というのも良いかもしれません。
有酸素運動で腰痛持ちの人に特にオススメなのは、意外にも水泳です。
水泳は結構ハードですから、向いていないと思う人もいるかもしれませんが、水中だと浮力があるので腰への負担が軽減される上、水の抵抗で運動の効果が上がるんです。
もしウォーキングをするなら、毎日1時間くらいは行うようにしましょう。
この時、背筋を伸ばして歩くように意識してみてください。
それだけでも背筋と腹筋を使うので、自然と筋力アップに繋がるはずです。
腰を支えるための筋力が欲しいだけなら、これで十分です。
しかも、ウォーキングはダイエットに取り入れられることもあるくらいなので、体重増加も防止できますから、肥満が原因の腰痛になることも防げます。
注意したいのが、無理をしてしまうことです。
無理をすれば逆に腰痛になってしまったり、長続きしなかったりしてしまう原因になるので、気をつけるようにしましょう。