富山の生地蒲鉾(いくじかまぼこ)の特徴
かまぼこは昔から新鮮な魚介類の捕れる地域で盛んに作られてきました。
例えば富山は年間を通して魚を収穫できる地域ですが、日本近海に生息する約3,400種の魚類のうちの約500種は富山湾で捕ることができます。
富山湾は「天然のいけす」とも呼ばれており、四季折々によって捕れる魚の種類が違っています。
富山のかまぼこに使用される魚にはアジやトビウオはじめとして、ニギス、カマスやタチウオ、スケトウダラなどがあります。
富山の生地蒲鉾では良質な素材を使用したかまぼこの他に、富山の伝統である細工かまぼこの製造も行っています。
富山の生地蒲鉾(いくじかまぼこ)のこだわり
富山の生地蒲鉾は昭和2年、名水の里として有名な黒部に創業されて以来、天然資源を活かしたかまぼこを作り続けてきました。
機械化を極力排除し、人の手による製造工程を大切にしているのが生地蒲鉾の特徴で、細工かまぼこや笹焼きかまぼこの一つ一つには作り手の真心がこもっています。
かまぼこを作る際は、弾力を出すために「座り」という工程が行われますが、通常は1時間程度で座りを終える製造会社が多いのに対して、生地蒲鉾では低温下で一晩かけて座りを行います。
このように手間をかけることによって、独自のしなやかなかまぼこが作り出されています。
また、かまぼこの歯ごたえを表現するのに「足」という言葉が使われますが、生地蒲鉾ではいたずらに歯ごたえを増やすよりも、口当たりの良さに重点を置いています。
富山県ではお祝いの席などで色鮮やかな細工の施されたかまぼこを供するのが伝統となっていますが、生地蒲鉾の細工かまぼこの技術は県内外で高い評価を得ています。
富山の生地蒲鉾(いくじかまぼこ)の美味しさ
生地蒲鉾にはさまざまな品揃えがありますが、中でも特に人気があるのが「にゃんかま」です。
猫の肉球をデザインにあしらったにゃんかまは生地蒲鉾に独特の柔らかな口当たりが特徴で、一つ一つが真空包装されています。
特性の化粧箱に肉球型かまぼこ4個と猫の顔型かまぼこが1個詰め合わせになっており、手軽なお土産としても人気です。
これ以外の細工かまぼこにもお雛様や鯛、鶴、亀などおめでたいモチーフを象ったもの、「寿」の文字が描かれた紅白かまぼこなどがあります。
いずれも柔らかな食感が特徴で、お弁当に入れたりサラダに加えたり、いろいろな活用法を楽しむことができます。
鯛の形をしたかまぼこは19,000円〜550円と価格帯もバラエティに富んでおり、用途に応じて使い分けることができます。
結婚式用にも重宝する艶やかな細工かまぼこもありますから、贈答品に何を贈ったらいいか迷ったときにはぜひ活用してみてください。