ちくわが好きなのは獅子丸
「忍者ハットリくん」といえば、1966年からテレビドラマとして放映されていたアニメとして有名です。
ハットリくんの好物がちくわだと思い込んでいたのですが、ちくわが好きなのは獅子丸なことを最近発見しました。
獅子丸というのはハットリくんと同じ伊賀流の忍者犬で、ハットリくんの飼い犬です。
人間の言葉を話すことができ、食べることが何より好きで、冷蔵庫の中身を空っぽにしてしまうほどの大食らいです。
獅子丸の大好物はちくわで、これは池で溺れかけていた獅子丸がハットリくんと出会った時、お弁当のおかずに入っていたちくわを投げて獅子丸に「水遁の術(すいとんのじゅつ)」をさせて助けたことに由来しています。
ちくわの中でも特に「カネテツ」がお気に入りだということです。
兵庫市に本社を置くカネテツからは、アラスカ産のスケソウダラを100%使用した「鱈100% 焼ちくわ MSC」や、年間販売数量310万パックを誇るロングセラー商品「珍比良」など、さまざまな種類のちくわが発売されています。
ちなみにハットリくんの好物は、たけのこの煮物とポテトグラタン、ポテトコロッケ、ハンバーガーなどです。
インドの逆輸入版が放送されていた
「忍者ハットリくん」がテレビ朝日で放映されていたのは1966年4月から9月、1967年8月から1968年1月にかけてですが、2014年になってインド逆輸入版の「忍者ハットリくん」が地上波初放送されています。
逆輸入版はインドで新作として登場したもので、日本語版はDVD化されて発売されました。
昔慣れ親しんでいたアニメ番組をこのような形で見ることができるのは、うれしいものです。
非常に古い起源を持つちくわ
ちくわの起源は非常に古く、弥生時代から作られていたと言われています。
「かまぼこ」という言葉は室町以降の書物に何度か現れており、安土桃山時代後期になって板かまぼこが作られるようになったことから、これと区別するために「ちくわ」死という言葉が使われるようになりました。
ちくわを「竹輪」と書くのは、切り口が竹を切ったように見えるからです。
ちくわは各地方でさまざまなバリエーションのあるものが作られており、特に青森県でよく見受けられる「ぼたんちくわ」は牡丹の花のような華やかなまだらの焼き目が特徴です。
また、千葉県の銚子市ではちくわぶの原型とも言われている「白ちくわ」が製造されています。
徳島県小松島市には、魚のすり身を竹に巻きつけて焼いた後、竹を抜かずにそのまま売られている「竹ちくわ」などもあります。
板かまぼこと同様に高タンパク質でしかも低脂質なので、煮物などのお惣菜の素材としてもっと活用したいものです。