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工場で働く人

今年の新入社員の志望動機

去年は、会社の体系を整えるのが目標でしたので、新入社員をとる事ができませんでした。
その分、今年は5人の新しい仲間を向かえ入れる事ができました。

新入社員の方は、最初にオリエンテーションを行って頂きます。
一週間の研修中には、志望動機などを語るプログラムもあります。
その中で、5人の新人の方の志望動機は意外なものでした。

5人が、5人とも言っていたのが、小学生の時に、工場に社会科見学に来た時に、体験したかまぼこ作りが楽しくてかまぼこに興味があり、いざ就職の時に、とても楽しそうな職場だったので応募したという物でした。
これには、スタッフ全員驚きました。
地域の方に、少しでも理解が出るようにと始めた工場見学と、かまぼこ作成の実演が、就職という人の人生を左右してしまう事になるとは思いもしませんでした。

私が工場に勤めたきっかけ

私が工場に勤めたきっかけは、学がなくても安定したお給料を頂けるからでした。
当時の日本は高度成長期の終わりごろで、とにかく人手が足りていませんでした。
第二次世界大戦後期に、工場の生産システムが、これまでのオーダーメイド型から、大量生産の時代に入っていて、製造業界では、単純労働力の需要がありました。

お給料も、農村部より都会の方が高かったので、沢山の中学を卒業して、すぐに働き出す若者が、地方から都心部に引っ越してきました。
義務教育しか終了していないで働く事は、当時珍しくありませんでした。
高校進学する人は、親が裕福な家庭が多く、私の家のように、あまり裕福でなかった家庭は、都会の会社に就職させようと、積極的に働きかけるご家庭が多かったです。

私も、家庭が裕福だったら大学まで進学したいと思っていましたが、同じくらい、自分の力で働く事が楽しみでした。
中学校の進路指導の先生は、このような家庭環境の方を、まとめて企業に斡旋する集団就職として送り出していました。

全国でも、私の工場のある東京は、東京在住の学生さんの高校進学率が高かったので、私のような地方の人の受け入れに積極的でした。
私の工場は、今のように大きな工場ではなく、機材も最新のものとはかけ離れていました。

しかし、中学を卒業したての若者です。
色々な仕事に興味を持ち、毎日積極的に働いていた事を思い出します。

今年入ってくれた新人の方は、私が入社した時よりも設備がしっかりしていますし、受け入れ態勢も整っています。
しかし、まだまだ改善の余地はあると考えています。

これからの工場の未来を背負って立つ人材です。
大事に、しかし過保護になりすぎずに一緒に成長していくよう頑張らねばと、今年の新人を見て強く思いました。

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