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つけあげ(さつま揚げ)の特徴

かまぼこはおいしいけれど、味わいが淡白で今ひとつという人におすすめなのがつけあげです。
つけあげというのはいわゆるさつま揚げのことですが、名称は琉球料理の「チキアーギ」から来ているという説があります。
つけあげの本場である鹿児島では世帯当たりでつけあげに使う年間支出額が7,000円以上となっており、全国平均の2,073円から比較すると格段に高いことがわかります。

アジやイワシが大量に取れた時に、冷蔵庫や冷凍庫の設備がなかった時代にはつけあげなどに加工して保存する必要がありました。
特に鹿児島のつけあげには、保存期間を長くするために地酒や砂糖が多めに入っているのが特徴です。

さつまあげというのは関東で使用される名称ですが、同じものでも鹿児島ではつけあげと呼ばれ、北海道の釧路などではてんぷらと呼ばれることが多いようです。
つけあげの原料として使用される魚はアジ・イワシの他にサバ・タラ・エソなどがあります。

つけあげ(さつま揚げ)の由来

つけあげが作られ始めたのは薩摩藩第28代当主である島津斉彬の時代と言われていますから、1800年代前半にはすでにつけあげが作られていたことになります。
日本に古来からある伝統料理では揚げ物はほとんどないと言われておりますが、つけあげは琉球を経由して中国から伝わったこともあり、油で揚げるのが特徴となっています。

つけあげには良質なタンパク質がたっぷりと含まれており、しかも日本人に不足しがちなカルシウムも豊富だというメリットがあります。
おまけに低脂肪・低カロリーなので、ヘルシーな食生活を目指している人には見逃せません。

つけあげ(さつま揚げ)のおいしい食べ方

つけあげは味がしっかりと付いているので、温めてそのまま食べるだけで美味しいものですが、ひと工夫すれば目先の変わったお惣菜に早変わりします。
わさび醤油で食べるのは定番ですが、これ以外に生姜醤油やマヨネーズ、ソースをつけて食べるのもおすすめです。

また、煮物の素材として使っても美味しい料理ができます。
つけあげ自体に味があるので、少量の出汁を加えるだけでコクのある煮物を作ることができます。
ぜんまいと合わせて煮ればゼンマイのほろ苦さとつけあげの甘さが絶妙なハーモニーを奏でますし、さつまいもと煮ればほくほくしたおかずの出来上がりです。

これ以外にししとうや小松菜、キノコ、人参などつけあげと一緒に煮込める素材は無限です。
目先の変わったところではかぶとズッキーニと合わせて煮込んだり、たくあんや紅ショウガと一緒に炒めたりしても美味しいものです。
たくあんの歯ごたえと柔らかなつけあげの組み合わせはまさに絶品です。

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