塩分を控える工夫
かまぼこやちくわは、高タンパク質・低脂質でヘルシーだけれど、塩分が多いというイメージを持っている人は多いものです。
ところが、実際の塩分を見てみると、かまぼこなどの1食分の塩分量は1g以下で、意外に低いことがわかります。
厚生労働省が提唱している1日の塩分摂取基準は10gですから、かまぼこやちくわは決して塩分が多いわけではないことが分かります。
魚肉ソーセージやイワシの味つけ缶詰、レトルトカレーなどの1食平均塩分量は約1.3gですから、かまぼこはむしろ塩分控えめのヘルシー食品ということになります。
減塩をして健康に良い食生活をしたいと考えているのであれば、インスタント食品などよりはかまぼこの方がおすすめです。
塩以外の調味料を使って上手に調理
かまぼこやちくわは、塩以外の調味料を使って調理すればさらに塩分を減らすことができますので、高血圧の人などは減塩レシピをたくさん覚えておくといいでしょう。
濃口しょう油なども塩分が多いので、めんつゆやコンソメで代用することで体に優しい料理を作ることができます。
マヨネーズも意外に塩分の多い食品なので、プレーンヨーグルトや豆腐で代用するか、あるいはマヨネーズとヨーグルト、または豆腐を1:1程度の割合で混ぜて使うのがベストです。
味に物足りなさを感じる場合には、こしょうを加えたり、ハーブを活用したりするのもいいアイディアです。
生姜やにんにく、しそ、サンショウなどといった日本で昔から使われている香りのいい薬味を使えば、塩分が足りなくても気になりません。
また、かぼすや柚子などの柑橘類も塩分を抑えるのにはぴったりの食品ですので、上手に活用したいものです。
カリウムを含む食品を使用するのもおすすめ
納豆やインゲン豆などといった豆類には、過剰な塩分を体外に出す働きのあるカリウムがたくさん含まれていますので、かまぼこやちくわなどと合わせて毎日のメニューに取り入れていきましょう。
カリウムの多い食品としては、豆類以外にバナナやほうれん草、さつまいもやじゃがいもなどとったイモ類があります。
昆布やひじきにもカリウムがたくさん含まれていますので、これらを使ったレシピをたくさん覚えておけば毎日ヘルシーな食生活をすることができます。
厚生労働省が発表している国民健康栄養調査によると、高血圧疾病者の数は年々増加する一方です。
平成18年の高血圧疾病者は、平成9年と比較すると約2倍にもなっていますので、食生活などに気を配って、高血圧を予防することがいかに大切かが分かるのではないでしょうか。
高血圧を防ぐには塩の摂取量を減らすことが非常に大切ですので、ちくわやかまぼこを上手に調理して、減塩生活を楽しく続けていくようにしましょう。