海外産原材料
最近では、日本国内だけでなく、海外で取れたものを使用して加工する事が増えてきています。
海外原材料を使用する場合には、日本国内と同じ考えで取り扱いを行う事はできません。
それは、海外の基準が日本のものと事なる場合しっかりした対応を行わないと、思わぬトラブルを引き起こす原因になってしまうからです。
海外製の方が、コストを抑えられ、大量に仕入れることも可能ですが、問題にもなった、中国の期限切れ鶏肉事件もありますので、注意が必要になります。
原材料の受け入れ時の検査を、どれだけしっかり行えるかで、リスクを回避する可能性が変わってきてしまいます。
海外産原材料の検査
海外産原材料については、まずサンプルを取り寄せる事から始まります。
取り寄せたサンプルの残留農薬、動物用医薬品分析を行います。
さらに、今後、サンプルと違った原材料が納入される可能性も考えられます。
違った場合に備え、実際に納入された原材料が、最初に納入されたサンプルと同じものであるかの検査も行っています。
この検査の事を「NASID」と言いますが、この検査を行わないと、今後安心して取引を行う事ができません。
同じように大事な事は、納入した原材料を加工する工場での異物混入を防止するために、納入した原材料を加工するすべての工程で、エックス線検査装置を導入しています。
徹底した衛生管理と異物混入の防止を行わないと、安心して商品を提供する事ができません。
また、輸入する段階でも注意が必要です。
現地でしっかりした検査を行い、こちらの求める鮮度と品質基準をクリアしたものだけを原材料と輸入しています。
海外から原材料を国内への工場へ持ち込む時には、流通での輸送中の適正の温管理を行うと同時に、原材料の損傷などがないように、原材料となる原料の鮮度を維持する仕組みを開発しました。
もちろん、現段階でのシステムも、お取引を行う会社が増えて行けば、その会社に併せて変更していく必要があります。
提供するお客様が安心して購入できるように、様々な段階でも安全管理を行うことが重要です。