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かまぼこの歴史

私たちは当たり前のようにかまぼこを口にしていますが、このかまぼこがいつ頃から作られるようになったのか、またどうして「かまぼこ」と呼ばれているのかなどを知っている人は少ないのではないでしょうか。
かまぼこが作られるようになった起源は非常に古く、西暦260年ごろのことだったという説があります。

日本は昔から海産物が豊富に捕れる土地でしたが、もちろん冷蔵庫も何もない時代ですから、一度に大量に捕れた魚は何らかの形で保存する必要がありました。
言い伝えによると、神功(じんぐう)皇后が魚の身をすりつぶして形をまとめ、槍の鉾先に乗せて焼いて食べたのがかまぼこの始まりだと言われています。
形が植物のガマに似ていたこと、槍の鉾先で焼いたことから「かまぼこ」と呼ばれるようになったという説が有力です。

かまぼこ工場が出てくるドラマ

以来、1800年近くも日本人に親しまれてきたかまぼこですが、このかまぼこ工場を舞台にしたドラマも作られています。
ドラマのタイトルは「泣くな、はらちゃん」、日本テレビの土曜ドラマ枠で2003年の1月19日から3月23日にかけて放映されました。
ドラマのヒロインが描く漫画に出てくる登場人物が現実世界に現れてヒロインに恋心を抱くという、ちょっとシュールなファンタジードラマとなっています。

出演者は長瀬智也さんや麻生久美子さん、丸山隆平さん、そして薬師丸ひろ子さんなどです。
麻生久美子さんが演じるヒロイン「越前さん」はかまぼこ工場に勤務していますが、ストレス解消も兼ねてマンガを描くのを趣味にしています。
ところがある日、マンガの主人公である「はらちゃん」が現実の世界に出現してしまうのです。
はらちゃん役を演じているのは長瀬智也さんです。

かまぼこ工場の楽しさもあるドラマ

ヒロインがかまぼこ工場で働いているだけあって、ドラマの中ではかまぼこ工場のさまざまなシーンが出てきます。
越前さんが新作かまぼこのアイディアポスター制作を頼まれたり、工場のパート勤務の人たちが全員お休みを取ってしまったりと工場内の現実的な事件も平行しながら物語は進んでいきます。

はらちゃんを創造してくれた越前さんのことをはらちゃんが「神様」と呼ぶシーンがあるかと思うと、逆に越前さんのネガティブな行動をはらちゃんが批判して「そんな越前さんは嫌い」と言ったり、なかなか奥行きの深い、考えされるドラマになっています。
ドラマの中盤ではかまぼこ工場の玉田工場長(光石研)が急に亡くなりますが、越前さんは自分の描くマンガの中で工場長を生き返らせてしまうドラマティックな展開もあります。
かまぼこ工場はどちらかというと地味な仕事場ですから、ドラマとして大きく扱われたことはうれしかったです。

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